『寝ながら学べる構造主義』①目的と事前知識
このブログで最初に読むのはこれ。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/06
- メディア: 新書
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著者は内田樹。倫理哲学者。自民党批判の西の横綱というイメージが大きい。元々大学の教授だったが、今は神戸にある自身の道場の師範をしているとか。
この本を読みたいと思ったのは純粋に「構造主義について知りたいから」である。
社会学部の人たちと話していると「構造主義」やら「ポストモダン」といった言葉がよく出てきた。これらの言葉の意味はよくわからなかったがこれを語る人たちはとても楽しそうでまだ私の知らない世界があるようだった。それらの世界を覗いて見たいから私はこの本を読みたいと思った。
目次を見た限りではこの本は時代ごとに主だった思想家を紹介してその思想をたどって行く形式を取っている。この中で私が触れたことがあるのはフロイトとラカンぐらいである。フロイトについてのイメージはいわゆる「男根のオマージュ」おじさんといった感じだがラカンについては昔、シェーマLをなんとなく理解してなるほどなと思った覚えがある。
私の持っている知識のなかでこの本に関係あると思われるのはその程度である。
現時点での「構造主義」についてのイメージはマイ宗教を持った人々のの多神教のような徹底した相対的な価値観であるということである。同じく「ポストモダン」については衣食住が足りてしまっている現代社会において人々は自身のアイデンティティーを消費によって獲得すると言うようなことは聞いたことがある。
以上の知識は構造主義の限られた一面かもしれないがそれらの知識がこの本を読むことよってどう変化するかそれともその通りなのか。ゆっくりとまとめていきたい。